島原手延べそうめんの歴史について
島原手延べそうめんの歴史はおよそ400年とも、350年とも言われています。
江戸時代、かの有名な島原の乱によって島原南部の人口が激減してしまったため、農村を復興すべく幕府は強制移民を行いました。
全国から移民が島原に入りましたが、特に小豆島からの移民がそうめん作りを広めたという説が有力とされてきました。
しかし、これより以前、唐人によって長崎に寺が建立され、唐人僧たちの食文化・そうめんの製法が南島原に伝わったという説が注目を集めています。
というのも、この僧たちの出身地である福建省から、南島原で昔使われていたそうめん製造のための道具と同じものが見つかっているからです。
いずれにしても、島原の地がそうめん作りに適していたために、産地として発展していったことは事実です。
江戸時代に戦によって島原の地が荒れ、救荒作物として小麦の栽培を奨励したことも功を奏しました。
長く生産量の8割を三輪へ供給してたため、島原手延べそうめんとしてのブランド化は遅かったものの、そうめん作りの伝統と技は連綿と受け継がれていきました。
こうして、長い苦難と努力の末、島原手延べそうめんはそうめん生産量全国第2位という実力を誇る一大そうめん産地へと成長したのです。
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