三輪手延べそうめんの産地

三輪手延べそうめんの産地について

三輪そうめんは奈良県桜井市三輪地方で作られています。

主生産地は三輪・織田・巻向・桜井の諸地区となっており、初瀬川、巻向川、寺川、栗原川の水域に点在しています。

川沿いに産地が形成される理由は、当初そうめんの原料である小麦を水車で引いていたためです。水車が廃止されてからも、三輪地方がそうめん生産地として生き残ったのは、そうめんに最適な良質の小麦が栽培されていたこと、奈良盆地に吹きおろす冷たい季節風「おろし」がそうめんの乾燥に適していたこと、寒冷期の晴天日が多いこと、柑橘類などを栽培する農家の多くが、農閑期の副業としてそうめん製造を行っていることが挙げられます。

明治30年ごろから終戦前までの最盛期には300近くのそうめん製造業者がありましたが、現在はその1/4程度にまで減少しています。

しかし、三輪素麺工業協同組合をはじめ、そうめん製造者たちの努力によって、三輪そうめんの伝統は守り続けられ、日本三大そうめん産地の一つとして全国に知られていることは周知の通りです。
桜井市内には製麺所が多く、老舗の池利が直営しているそうめん処「千寿亭」や山本の「三輪茶屋」、そうめん処として有名な「森正」など、三輪そうめんを楽しめるお店が点在しています。


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