卵麺・卵めんの産地について
卵麺(らんめん)は岩手県奥州市江刺区(2006年に合併するまでは江刺市)の名産品です。
岩手というと、盛岡のわんこそばや冷麺が有名ですが、卵麺は卵を使った珍しいそうめんとして、昭和46年からJALの機内食に採用されています。
江刺は各街道から合流する交通の要所として栄え、長元年間(1028~37年)には藤原氏が豊田城を築き、平泉に拠点を移すまでの居館にしていました。
その後の戦国時代においても、伊達領における北方の要害として重要視され、今も史跡、町屋や土蔵などが大切に残されており、この地域で経済が発展していたことが分かりますし、商店街にある100棟ほどの昔ながらの土蔵は、観光業・町おこしに一役買っています。
毎年蔵まち市というイベントも行われ、卵麺のそうめん流しが人気を集めます。
江刺には卵麺以外にも江刺金礼米、江刺りんごという特産品があり、江刺の気候風土は、降水量、日照時間、平均気温、地形など、作物を育てるのに世界でも有数の適合性を持っているという統計があるそうです。
豊かな土地で生まれた卵麺ですが、卵麺を製造している製麺所は2軒だけ。
しかし、300年の伝統を今日まで頑なに守り続けている、江刺自慢のそうめんなのです。
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