南関素麺(なんかんそうめん)の特徴について
南関そうめんには、製法が伝わってきた当時と同じ作り方で作っている白髪そうめんと、完全に乾燥する前に二つ折りにして乾燥させた曲げそうめんの2種類があります。
一つの産地で2種類のそうめんを作っているのはちょっと珍しいのではないでしょうか。
白髪そうめんは、北原白秋が歌に詠んだように白糸のように細く、熟練の職人がごく僅かな量しか作ることができない幻のそうめんです。
白髪そうめんを完全手延べで作り続けているのは、9軒の製麺所の中でも2~3軒だけです。
ごく細ながら、手延べ独特のコシの強さが魅力のそうめんです。
一方、曲げそうめんは、すだれのように8mほどまで長く伸ばしたそうめんを完全に乾かす前に曲げて束ね、8の字にしたまま乾燥させてしまえば良いので、裁断の手間が無く、江戸時代にこの製法が確立しました。
現在では白髪そうめんではなく、曲げそうめんが南関そうめんの主流となっています。
茹でる時は束になっている部分を折って二つ折りにして茹でましょう。
三つ折りでも充分な長さです。南関そうめんならではの食べ方は、湯切りしたそうめんに刺身醤油を少したらすだけ。
豊かな小麦の香りと味をシンプルに味わう、そうめん通な楽しみ方です。
⇒南関そうめんを楽天市場で探す