南関手延べそうめんの産地

南関素麺(なんかんそうめん)の産地について
 
南関(なんかん)手延べそうめんは熊本県南関町で作られている手延べそうめんです。

最盛を誇った明治中期には約200軒の製麺所がありましたが、今では9軒ほどの製麺所が少ないながらも伝統の味を頑固に守り続けています。

昔ながらの完全手作りこだわっているために生産量はごく限られており、希少価値の高い、南関町の特産品となっています。

母の実家が南関町であった北原白秋は、南関町と南関そうめんを愛し、これにまつわる歌をいくつか詠んでいます。

「手打ち素麺戸ごと掛けなめ日ざかりや 席のおもてはしずけかりにし」というそうめん作りを詠んだ歌は、南関町中心部の北原白秋素麺歌碑に刻まれています。

南関町は、熊本県と福岡県の県境にあり、豊かな緑の山々に囲まれた気候風土、その土壌から生まれる良質の小麦と食用油を産出していたことが、そうめん作りに大変適していました。

山間部の農家の副業として奨励されたことも、そうめん作りが盛んになった大きな要因でしょう。

また、江戸時代の参勤交代路として使われた豊前街道は肥後(熊本)と筑後(福岡小倉)を結んでおり、二国の国境の関所である南関が、交通の要所だったことも、そうめんの流通と発展に大きく貢献しました。


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