南関手延べそうめんの歴史

南関素麺(なんかんそうめん)の歴史について

南関手延べそうめんは250年から300年の歴史があると言われています。

宝暦年間(1751年~64年)に旅の僧侶によって伝えられた、小豆島のそうめん職人が旅の途中に南関に寄った際、南関の土地がそうめん作りの条件に適っていることからその製法を教え伝えたなど、諸説あります。

確かなのは、江戸時代の参勤交代の折には、肥後藩主・細川氏が南関手延べそうめんを肥後の献上品として将軍家に納めていたこと、明治以降も毎年天皇家に献上し続けていたことです。

つまり江戸時代には南関の名産品として、南関そうめんが選ばれていたことが分かりますね。

また、献上品としてだけでなく、参勤交代の大名たちが土産の品に南関そうめんを故郷へ持ち帰ったことも、南関そうめんの名を全国的に広めたのでしょう。

ここでも豊前街道の関所の一つという地の利が大いに生かされています。

このように由緒ある南関そうめんが、明治期に量産化を可能にしながらも衰退し、現在のような幻のそうめんと呼ばれるまでの少量生産に追い込まれてしまったのは残念なことです。

しかし、伝わってきた当時の製法で作る白髪そうめんは、心ある製麺所によって、今もしっかりと守り続けられています。


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