大矢知手延べそうめんの産地

大矢知手延べそうめん(おおやちてのべそうめん)の産地について

大矢知手延べそうめんは、三重県四日市市大矢知地区で作られている手延べそうめんです。

四日市というと、工業が盛んな土地のイメージがあるかもしれませんが、三重県北部、伊勢湾から鈴鹿山系に及ぶその地域は自然環境に恵まれ、稲作の他、みかんやいちご、伊勢茶などの農産物も作られています。

大矢知地区でそうめん作りが定着したのも、朝明川の清流があってこそです。

朝明川は水量も豊富で、水車による小麦の製粉にも適していました。

また、四日市のある北勢一帯は小麦の産地でもあり、容易に原料である良質の小麦を手に入れられたこと、冬季になれば鈴鹿山脈から冷たく乾燥した「鈴鹿おろし」という季節風が吹き降ろしてきて、そうめんを乾燥させる環境が整っていたこと、これらの好条件が揃い、大矢知手延べそうめんは200年に渡って今日まで受け継がれてきました。

一時は大矢知地区のほとんどの農家が冬の副業として、そうめん作りに従事していたそうです。

現在では約30軒ほどの製麺所がそうめんを作り続けています。

製麺所の数は少なくなりましたが、手延べそうめんの生産量は全国第6位。

「三重の糸」「伊勢そうめん」と呼ばれる、三重県を代表する特産品になっているのです。


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