大門そうめんの特徴

大門素麺(おおかどそうめん)の特徴について

大門そうめんの大きな特徴の一つは、丸まった形。

一見するとラーメン麺のようですが、しっかり乾燥させている立派な乾麺です。

長い状態で半乾燥させた後、丸く髷のように丸めて完全に乾燥させるのです。

その形から丸髷そうめんと呼ばれることもあります。

このような形になったのは、運搬時に俵に詰めて荷崩れしないようにするためだったのではないかと言われています。

もう一つの特徴は麺を伸ばす(撚りをかける)工程で、油を塗らずに打ち粉を使いくっつきや乾燥を防いでいます。(※撚りをかける工程では油を使用しませんが、製造途中で植物油は使用致します。)

これも一般的なそうめんとは違う珍しい製法です。

細さを出すために、生地が途中で切れないよう油を塗りながら伸ばしていくのが普通なのですが、大門そうめんはしっかり捏ね上げた生地を”より”をかけることで伸ばしていきます。

“太より”から”中より”、”細より”へ何度も何度も”より”をかけるためにワイヤーのようなねじりが入り、大変コシの強いそうめんに仕上がるのです。

そうめんのコシというより、ちぢれ麺のような複雑なコシかもしれません。

茹でるときは髷の真ん中を大胆にも半分に割って茹でます。

こうしないと長くて食べにくくなってしまうので要注意。

数あるそうめんの中でも大変ユニークな形、食べ方をするそうめんですね。

コシが強いので茹でたものを保存しておくこともできます。


※文章内の表現方法に一部紛らわしい文章がございました。
 お詫びして訂正致します。(平成28年3月19日)
 ご連絡いただきましたK様、ご指摘ありがとうございました。


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