島原手延べそうめんの特徴

島原手延べそうめんの特徴について

島原手延べそうめんの特徴はコシの強さとつるつる喉越しの良い食感です。

手延べ製法は時間をかけて生地をこね、熟成を重ねながら伸ばしていきます。この熟成の段階でグルテン繊維は傷つくことなく緻密にしっかりとした組織になるのです。

少しずつ伸ばしては熟成を繰り返すことによって、手延べ独特の強いコシが生まれます。

島原手延べそうめんでは、小麦粉にグルテンを多く含む強力粉を使うので、さらに強いコシとつる味が引き出されるのでしょう。

そうめんの命は小麦粉、さらに水は味を左右します。島原手延べそうめんには、名水百選に選ばれた雲仙岳山麓からの美味しい湧き水が使われていることも、美味しさの秘密ですね。

また、大変コシが強いので、にゅう麺にしても煮崩れることなく楽しめます。島原地方ではにゅう麺を雲仙岳にあやかって、乾麺からグツグツ煮込んで食べることから、「地獄煮」と呼んでいます。

夏だけでなく、冬の名物として定着している食べ方なのですね。島原ではそうめんを縄に見立てて水引やお祝いの飾り物、お盆のお供えを作る風習があります。

そうめんは生活に密着しながらも、神事で扱う供え物、道具の一つとして大切にされてきたことが分かります。


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